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Past Life 前世療法 Ⅱ

時々、このような質問を受けることがあります。

ヒプノセラピーを受けたことがありますが、見えた(感じた)物語はただの妄想ではないでしょうか?」と。

これは、ヒプノセラピストが事前に、催眠とはどういう状態で、また前世療法で浮かぶイメージには、それが真実だろうと、なかろうと 心理学的に意義があることを説明していない場合に クライアント(皆さん)に 湧き上がる疑問です。


本当は、しっかり事前説明被催眠テストを済ませ、催眠状態とは何か、その身体変化やビジョンの見え方、感じ方を理解したうえ、本格的なセッションに入っていかねば 効果的ではありません。

単なるイメージなのでは?」と疑問を感じたままに終わってしまっているケースがあることをお聞きするたび、トレーナーとして 残念に思います。

もし皆さんが、事前説明もなされずに催眠に 入ってしまうセラピ―を受けてしまったのでしたら、参考になさってください。

※信頼のおける組織、協会の公式認定スクールでは、事前のテストや説明を必ずおこなうよう、指導されています。それは 効果の高めるための大切な手順です。


彼女には特段、トラウマめいたものはない。けれど、今の目標が定まらない焦りがあって、イギリス留学もしたいし。なんだか分からないけれど、海外で大きく冒険したいという。

1,2,3….

催眠を深めるカウントダウンが始まる。

すると彼女のまぶたが、かすかに動き始める。夢の中の光景をみるように。

彼女は、(いや、ここからの 前世イメージの中では 彼女は なので “‘と呼ぶことする)…彼は、ジェイと名乗り、ドイツのビール工場で働いているといった。

原材料は。おおきな木樽が並ぶ工場にいるらしく、いま、そこで彼は本当の夢を諦めて、無為な人生を送っているという。

唯一の楽しみは、仲間とバーで一杯やること。

セラピスト:なるほど。夢はなんだったのですか?

彼:(悔しそうに眉間をゆがめながら)大きな街に出たかった。もっと冒険ができたのに・・諦めてしまった。

(こうした場面では、たいてい男性的な口ぶりになる)

セラピスト:その大きな街の名前は?

彼:ダ…ダブり・・ん?(どうやらそんな発音を感じるらしい。もし、ダブリンとすれば、ここはドイツではない可能性も念頭に置いて、セラピストはセッションを進める)

セラピスト:ところで、どうして街へでることを諦めたんだろう?

彼:家を継がなくてはならない。弟がいたけれど、事故で死んでしまったし。

セラピスト:弟さんのお名前は?

彼:マイク・・・妹は アシュリー。(ここで、名前もドイツ風でないことが分かるが、このまま進行する)

このあと暫くして、私は彼を、およそ120年前の、56歳でその命を終える日へと導き、そこから中間生…死後の世界…での「今生の回想」シーンへ入っていった。

中間生で、彼がおこなった「人生の反省会」で、彼が語ってくれたのは、まことに興味深いもの。

もし、大きな街に出て、冒険にみちた生涯を選択したら、充実をもっと感じて、本来の寿命は83歳まであったということを 高次元の存在から知らされ、後悔を感じているところで、長い長い催眠から現代に戻りました。


潜在意識の扉をあけると、前世のイメージ記憶のようなものがリアルな感情を伴って湧出します。

時代や国籍、性別など、別のアイデンティティ、意識を発見して(これ、自分?)と想いながらも、哀しくなって涙がでたり、怒りでムカムカしたり、言葉つきや声が変化したり、痛みを感じたりと、体感の変化も生じます。

潜在意識は夢見とおなじで、現実と非現実を区別できません

そこで、こんなふうに二重人格的な感覚になって、皆さんがビックリする瞬間です。

これが正常なヒプノーシス(催眠)。


記憶にはバグもある…けれど

ところで潜在意識は、膨大な情報を抱えるスーパーコンピュータ

なかでも催眠時に、潜在意識にたちのぼる記憶と感情は、現在の自分にとって重要な意味があるはず。

ですが、それだけ多くの情報の中から、潜在意識が特定の記憶を「検索」すると記憶の歪み、「バグ」も含まれます

過去生退行の記憶では、80%は真実で10%は比喩、10%が歪みや妄想と分析されています。

上述のケースでは、地名名前から推察するとドイツではなく、アイルランドでの前世かもしれません。

すると当時の場所はビール工場ではなく、アイリッシュ・ウイスキー工場かも。

また ドイツのビアホールでウインナーをつついていたのではなく、アイリッシュ・パブだったのかも…ということになります。

こうなると、今の彼女(クライアント)がなぜかイギリスに特別な感情があることも腑に落ちてくるのです。

ところで上述の場合でも、アフターセッションで確認すると、ご本人は催眠中に(ドイツなのに、ダブリン?)と、顕在意識はきちんと認識、判断をしながら答えています。

もちろん、〔前世の記憶Ⅰ〕のケースでも、エジプトの記憶が 本当は(以前に見た) 旅番組の残留記憶だったとしても 構わないのです。

エジプトではなく、本当はトルコ辺りかも知れません。

私たちは、昨日のことでさえ記憶違いを起こします。魂に転生があるとして、魂には時間の感覚があるというのも、おかしな理屈。

ですから、年代についても 正確性を求めることは 現実的ではありません。

前世療法で もっとも注目すべきは、どんな思いで(過去の)人生を送ったのかです

顕在意識にはすこし引っ込んでもらって、潜在意識のお喋りを聞いてあげる―。そこにメッセージ性を見つけトリートすること。

そのためには場所や年代という記憶の混濁、そして事実の前世か、潜在意識の妄想かという疑惑さえ、実はさして問題ではないことに気づくはず。

もし、自分が体験したヒプノ・ストーリーが、あれこれの記憶のピースの混濁状態でも、年代的に計算が合わなくても、そのストーリーの底に流れているメッセージ性に目を向けてみてください。

レッスン風景

ヒプノセラピーを初めて受ける方のためのご参考に…「前世療法Ⅰ」「前世療法Ⅲ」でも Tips をご紹介しています。