
米国のスピリチュアル・メンターとして広く支持されていたウェイン・ダイアー氏は 穏やかな語り口で、時にユーモアを交え、道(タオ)の教えを分かり易く紹介していた方。
ほんの数年前まで、講演の多くは(英語版)聴くことができたため、時間を忘れて聞き入ったものです。
中でも、ダイアー氏の紹介された詩が印象深かったので ご紹介します。
「五つの短い章からなる自伝」
ポーシャ・ネルソン 作
第一章
わたしは通りを歩いていく
歩道には深い穴があいている
わたしは穴に落ちる
どうしよう
どうしようもない
わたしのせいじゃない
とんでもなく長い時間をかけて 穴から出る
第二章
わたしはまた同じ通りを歩いていく
歩道には深い穴があいている
わたしは見ないふりをする
そして再び穴に落ちる
また落ちるなんて 信じられない ‼
だけど、わたしのせいじゃない
また長い時間をかけて 穴から出る
第三章
わたしはまた同じ通りを歩いていく
歩道に深い穴があいている
わたしにはその穴が見えている
なのに、やっぱり私は落ちる
これは癖になっている
わたしには、理由もわかっている
自分のせいだ
わたしはすぐに穴から出る
第四章
わたしはまた同じ通りを歩いていく
歩道には深い穴があいている
今度は
その穴を避けて 通りすぎる
第五章
今、わたしは 別の通りを歩いている
いかがでしたか。
短い言葉ですがメタファーに充ちており、私たちがエラーを繰り返すパターンを表現しています。
自分のせいじゃない…。
その思考こそが、変わらぬいつものパターンを生むということを。

璃子 Riko, C
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー