
「地球人類が宇宙人によって奴隷労働のために創造された」という説を最初に広く提唱した人として最も有名なのは、ゼカリア・シッチンで、古代メソポタミアのシュメール神話や楔形文字を独自に解釈したことが始まりです。
その歴史物語は、こんなふう…。
・地球外生命体「アヌンナキ」が、金(鉱物)を採掘するために地球に来訪。
・アヌンナキは自分たちの労働力として、原始人類の遺伝子を操作し「ホモ・サピエンス」を創造し、奴隷労働(主に鉱山労働)させた…という説です。
この説は、日本の著名なスピリチュアル作家さんも同ストーリーを出版されていますから、ご存じの方は多いでしょう。
15年以上前から、米国のYoutubeでも、そう伝えていた人方がいましたので、私はその時に知りましたが、当時から シッチン氏が解釈したものを(パクリ?というか…)コピーし、発信されているのかなと思っていた程度でした。



私は(ふ〜ん。そうなの…ね )という、信じるでも、呑み込むでもなく、ただ聞き流していた 地球物語のひとつだと思われたのです。
ところが!
先日、ひょんなことからゼカリア・シッチン氏の持論である、このアヌンナキ・地球人奴隷説は、シュメール神話を読み間違えていた!のだろうと、学術的に判明していた..ことを知りました。
その学術情報を、真実を隠す陰謀だ!と思う人もあれば、イヤ、自分はゼカリア・シッチン氏の説を信じるという人もいるでしょう。
私自身は、どちらの説も、ここでは 推さないでおくことが良さそうに感じます。
推奨することが、そもそも出来ないのです。
私自身は、ゼカリア・シッチン氏が読み違えたとされる原典のシュメール文字を見ていませんし、古代史や地質学の研究者でもないからです。
大概の場合、何方を信じるにせよ、人間という生物は、好き勝手な”好み”で、何方の説を信じるかを判断しているだけなのです。
”神秘的な啓示体験”で真実を知った、とか ”現地調査”や原典をあたって研究でもしない限り、どちらがどうだとは、誰も言えないことですものね。
ただ、人のサイキック(潜在能力)、チャネリング、などの意識構造を在野で研究してきたものとして、私ならこう判断できるよ〜ということはあります。
今日は、そのことについて触れたくて、この説を取り上げてみました。
最近も、とあるクライアントの事例から、チャネリングと称して(根拠なく)ただ言われたことを、人々はいとも簡単に盲信していくあり様を、危険に感じたことでした。
私が実践し、学習し、レッスンでも実験してきた経験から、サイキック(潜在能力)の観点で説明してみます。
ある人が、それが勘違いや妄想であれ、ある物語やファンタジーを、思い描いたり、信じると、その思考、ストーリー、発想は、すべて時空のデータベースに記録されます。
そのデータは、すでに別の誰かもチャネリング、直観、夢などを通して、日々、沁み伝わります。
そうして、別の人々も ”自分もそう感じた!夢で見た!思いついた!”となるのです。
このことは、サイキック(潜在能力)研究、テレパシー実験ではすでに証明され、ひいては発見やひらめきの同時性を説明できるものとして、知られています。
すると、やがて他の人々もこの情報を真実として信じるでしょうね。
ある人は言うでしょう。
私も、猿みたいな地球人がアヌンナキにこき使われている様子を夢で見たのよ!すごい古代だと思うわ!…と。
次に広まるのは、こうした情報次元へのアクセス体験もないまま、信じる人々も登場します。
大勢が言っているなら、真実だと考えるドグマが人類を常にミスリードしてきたにも関わらず、スピリチュアルな話になると、従順さが災いして、途端にまた”信じやすい人”になってしまうのです。
サイキック(潜在能力)が、特殊な能力だ!と崇めている為、それは本当にすごい次元からのものだと、妙に素直になってしまい、納得する傾向があります。
殊にスピリチュアルな詐偽に陥る人に多くみられ、その被害は後をたちません。
直観的な判断や感情だけを優先し、左脳的な知見とを列して物事を見つめない人も、こうした危険性があります。
そして、根拠のない情報(改訂前の旧情報や誤った解釈)でも信じ続け、情報のアップデートもなく、拡散していく人々も出てくるでしょう。
サイキック(潜在能力)としてのリーディング実践を続けているため、私は ある事に気づいたのですが、こうした思念だけでも、リーディング(チャネリング)の画面には”載って”いるのですね。
常日頃、私はセッション・リーディングをおこなっていますが、それがその人の思念(思っている事、計画していること)である場合と、その人も知らない本当の高次のアドバイスやデータ(予見される事)が混じっています。
つまりデータには、真実か妄想かの差は、ありません。
宇宙クラウドにある情報には色も形もなく、あるのは 強いて言えば質感(クオリア)のような、うっすらとした背景情報です。
次元を超えたら意識次元では、どちらも同等の価値をもっている”情報”でしかないのです。
宇宙は、記録媒体(コンピューターでいう情報クラウド)なので、事実でも想像でも、どちらも情報として同等に保存されてしまうことに気づきました。
このようなクラウド環境では、多くの人が、ただ考え、妄想するだけでも、(思っても見ないほどに) 確固たる質量(情報量、サイズ)を占めていきます。
チャネリングをうけたり、ちょっと練習した事がある人なら、この感覚は理解できると思います。
必ずしも高次元につながっている訳でもないことも、体験的にしることが出来ますね。
それは シンプルなサイキック(潜在能力)。
さらに言うと、歴史の真偽というのは、物質の三次元世界以外では、意味がないことも理解できますね。
過去や未来のデータにとっては、質量も面積もなく、現実か虚偽かも意味を為しませんから。
ここからは、私個人の理想的な宇宙観であることを前提とした考えです。
もし、人類が精神的に進化していくのなら、空間で意識通信ができること(=サイキック)くらいは、常識なっている銀河人類になっていくのでしょう。
宇宙意識とのコンタクトで、私自身が体験していることから、勝手にそう感じています。
ならば、いまよりも数百年も先端の科学を知っており、数百年も進歩した霊性もあり、縦横において幅広い知見、心の認識力も 手に入れているはず。
それが進歩の姿ではないかと、(繰り返しますが)わたしは勝手に思っています。
そうなると、無意識的な情報次元へのアクセスは、すでに誰もができるサイキック。
潜在能力ですらなく、顕在化した能力。
まるで言葉を使うように、ナチュラルなコミュニケーション方法になっているでしょう。
そんなとき、広大な宇宙中に漂う、あれやこれやの噂話を、いちいち真に受けている筈もないかもしれません。
情報の真偽を”正しく”見いだす心の知性があるからです。
それくらいでないと、銀河文明の人にはなれないかもしれませんね。
情報への判断においても、より”正しく”捉えることができ、無用な情報はスルー!
取り合わないのではと思えるのです。
その見極めが、精神進化の物差しだろうと。
この場合の”正しい”という語句・概念が、適格なのかは難しいところですが、言い換えると”真理に近い”ことを悟っていくーことが、正しい方向性と定義しておこうと思います。
まだまだ宇宙の真理・実際のありよう、特に古代地球の事実には、生涯かけて研究している人々でも手が届いていない状態です。
なのに唐突に、自分は真理を知っているーという人が出てきたら、まずはアヤシイと思っていいのでは?とも率直に思うことです。
実際にいまの文明の発展は、誰かかが、その時代の有力な説を唱えていたとしても、そこに疑問を持つことから科学的、技術的な向上がありました。
声が大きな人の意見や、多くの声、考え、意見が正しい訳でもなかった歴史は、スピリチュアルな面でも繰り返すことは、容易に推量できます。
そこから学ぶことは、いまは一人ひとりが”疑問を抱く” ことや、”すぐに盲信することなく、知見を高め”、自身の見極め力を醸成することこそ、人類が乗り越えるレッスンだと感じています。
政局もSNSも、歴史観、スピリチュアルな教えでさえも、すべてにおいて試されているように感じます。
目醒めるとは、誤りがあれば訂正し、何方かと言えば正しそうな考え、理論や説を受け入れ、そこからまら、新たな真理(と思えそうな情報)に近づいていく道のり。
訂正しながらも、ひねくれずに進んでいく謙虚さ、恐れない姿勢こそ、人類のみらい、進化形が存在している気がしてなせりません。

璃子 Riko Claire
アウェアネス・インスティテュート
Awareness Institute
ヒプノとサイキック
レッスン / セッション
米国催眠士協会・米国催眠療法士協会
認定トレーナー