アウェアネスIns.の ヒプノセラピー多次元宇宙/サイキックのクラスで学ぶことの中には、神秘学が含まれています。

さて、その神秘学的な概念のなかで、一般に理解されていないことに 魂の闇夜があります。

人生において、非常なる辛く厳しい体験不調が続く時期を表す言葉で、古来から現代に至るまで、偉大なスピリチュアル・マスター(人生の達人)は、もれなく体験していると言いますね。

そんな、ソウルが進歩していくプロセス必ず通過するとされている期間をさします。

闇夜はソウルの上級試験とも呼び、これを通過した後には進歩した、極めて並外れた人へと変容するのですね。

この魂の闇夜について、16世紀のスペインの偉大な神秘家であった十字架のヨハネはこう語っています。

(創造主との)統合に至る道には2つの浄化プロセスが必要である。

一つ目の浄化、純化は 地上生活のなかで私たち自身の行為や思考が原因となって行われる。

二つ目の浄化は ソウルに関するもの自動的に始まる。

それは創造主によってなされるため、徹底的に行われる。

言ってみれば 、一つ目の浄化は 自らのカルマを解決し、二つ目の浄化は ソウル(魂)が いっそう高い次元へと昇華するために起こります。

この二つ目の体験はソウルが望んで体験するのですから、人間的な苦悩傷みに手加減することもなく容赦なくどん底に落ち込むことになるのです。

こうしたの体験を ただ避けたり、怖れることがなくなれば 本当の統合です。

実際のところ、人間は 欲望を叶えることばかりを希求し、その達成だけを成功とみなします。

軽々なるスピ(系)、自己啓発(系)とやらも、そればかりをポジティブとみなしており、新手のポジティブ教と揶揄されている様です。

ところがどんな幸福も、豊かさや繁栄、美貌や健康も、その反対の体験がなければ味わうことが不可能です。

このパラドクスを理解できる心の知性がない段階では、まだまだベビーソウル(幼い知性・幼い精神性)ということなのでしょう。

いま、地球では 各地で紛争が起きていて、また別の地域では差別があり、そして自国の中でも多くの貧困を目にします。

それらを直視して 心を寄せ手を差し伸べることのできないソウルが、自己の子供じみた欲求願いをいくら宇宙に放っても、宇宙が その欲求を 必ずしも応援してくれるとは限りません。

自我の慢心欲望を増長させるだけの結果に成ることが明白なとき、ソウルは 敢えて その願望達成を避けるように導き、つまずかせるのは 強欲さのカルマを増やさないための防御策ともいえ、愛の現れでもあると理解できます。

実際、さまざまな時代を通じて、多くの卓越した人びと魂の闇夜を通過しておりイエスや、いまの精神世界で指導的立場にあるエックハルト・トール氏もまた、この魂の闇夜を体験したと述べているんです。

ヘルメス学錬金術の伝承でも、人間の「内なる光と闇」の2つの側面を統合することによって、初めて 進歩を成し遂げ、卓越した洞察力を得るとされています。

このモデルは人類学インテグラル理論として、アウェアネスIns.では上級ヒプノコーチ&NLPレッスンで学んでいただいています。

クラスでは 皆さんの精神性テストもあり、ありきたりのコーチングとは 別レベルでの人生ガイダンスを可能にしてくれています。

さて、そのプロセスは どう進んでいくのでしょう。

以下、簡単にご紹介します。

ダークナイトの過程

  1. 目覚め(アウェイクニング/Awakening)
  2. 浄化(クレンジング/Cleansing)
  3. 光りの啓示(イルミナス/Illuminas)
  4. 悟り
  5. 闇夜(ダークソウル・ナイト)

このモデルで見るように、ひとの意識が進化するプロセスの、極めて高度な段階闇夜を体験するようですよ。

ソウルの闇夜(ダークナイト)体験が 光り・啓示体験の後に起こるとされていることに驚くかもしれません。しかし、輝かしい光りが訪れた後に、深い闇がなぜ訪れるのでしょう。

ダークナイトの特徴

神秘学では、闇夜の特徴を、以下のように伝えています。

  • 性格の徹底的な再構築
  • 価値観の浄化と変容
  • 完全な空虚
  • 内面の進歩
  • 惨めさ、無力感と孤独

この期間はビジョンや声など、導きを体験する事はほとんどなく、運に見放されたように感じます。

まったく新しい自己を作り出すため、大きな変化を通過中ですから、自分の中の浄化と喪失に圧倒され、落胆と苦悩が伴います。

それが新たな始まりの印。

スピリチュアルな目覚めは どこに行ったのか!という感じで、見捨てられたように感じるかもしれません。

でも、大丈夫!

これが栄光へのルートであることを 覚えておきましょう。

いわば 精神的な臨死体験です。

肉体の臨死体験を通過したあとは、一夜にして 別人格に変貌することが多く報告されていますが、それと同じ。

この時期は、ひとり苦闘し、自分や人生、宇宙の法則を疑い、トンネルを単独で通過する ことに意味があるので、助っ人はなかなか現れてくれないようです。

このような苦難は(例外なく)内面の発達において 必要な段階で、人格の総合的な浄化を意味しています。

真の謙虚さを知る

闇夜の目的は 、芽生え始めたばかりの スピリチュアル体験を手放して、高度なレベルに登ろうとする ソウルの矯正。

そして白と黒幸福と苦悩の価値を知り、本当の強さ、勇気、愛を育てるのだと言います。

探求者は、個人的な満足利己的な欲求を置き去りにして進みます。

自我の抵抗を手放して、完全なる天の意思に 謙虚に 身を委ねなくてはなりません。

こうして 見せかけでない真の謙虚さを(体験的に)知り、献身的忍耐強くなります。

何にも増して利己心が根本から浄化される必要があるため、しばらくは 人生に完全降伏することになります。

この暗黒の夜を受け止め、ポジティブに学びを得た者には、完全なる光が到来することになっています。

哲学・宗教・精神世界の多くの専門家が、これに同意していることは興味深いですね。

錬金術の伝統もこのことに同意しており、この体験なくして 人格の再編成が起こる事はないとまで言われるほど、決定的な宇宙法則の一つなのです。

洗練されたスピリチュアリティを内面にもつ人は、完全にフラットで洞察の深いものの見方でき、たとえば 自負と自慢の違い意見を提示することと礼を失した主張の違い、欲と希望、夢の違いもを 理解でき、見抜きます。

謙(へりくだ)るからこそ、さらに上昇していく-このパラドクス(反語)こそが、上下の統合でもあります。

少し、難しいでしょうか。

こうした叡智を、個人体験とともに解説していくのも アウェアネスIns.のレッスンです。

璃子クレア Riko Claire

アウェアネス・インスティテュート

Awareness Institute


ヒプノサイキック

レッスン / セッション


米国催眠士協会・米国催眠療法士協会

認定トレーナー